敦井産業株式会社

社会貢献敦井産業について

記念植樹

昭和39年6月16日に発生した新潟地震により、前の月に国体が終了したばかりの新潟市陸上競技場や体育館周辺は、高潮で逆流した信濃川の水と噴き出した泥水に被われ近寄ることさえ出来ませんでした。

それから3年後、白山球技場跡地に現在の新潟県民会館が完成し、会館前の広場では、当社が受注した噴水が水柱を高く吹き上げました。翌43年には、当社が創立45周年、北陸ガスは55周年を迎えた年で、両社が共同して、この新潟県民会館周辺全体に桜の苗木を記念植樹し、新潟市に寄贈いたしました。

その後30年間、成長した桜は毎春見事な花を咲かせ、絶好のお花見名所として市民をはじめ多くの人たちに親しまれてきました。そして、平成10年、新潟市公会堂が新潟市芸術文化会館に生まれ変わるに際して、新潟県民会館前広場は道路が地下道になるなど大改造が行われることになり、永年きれいに咲き続けた桜も切られることになりました。

かつての桜並木に特別な思い入れをもつ北陸ガス、敦井産業は、新しい公園に再度新たな記念樹を寄贈することとしまして、その若木が今まさにすくすくと育っているところです。当社の成長と共に、桜は大きく枝を広げ、多くのお花見客に愛されることと思います。

信濃川ギャラリーのモニュメント

本社社屋前の信濃川ギャラリーにあるモニュメントは、平成6年に新社屋が信濃川岸に建設されたことを記念して、新潟県に寄贈されました。万代橋周辺は新潟市民の憩いの場となっており、このモニュメントは、そのシンボルとして多くの市民の目を引いています。

敦井奨学会

ウェブスターの小説「あしながおじさん」は孤児の少女が著名の篤志家から奨学金を受け、学びながら成長していく物語です。この作品が時代や国境を越えて読み継がれるのは、ヒロインがまだ見ぬ「あしながおじさん」に送る手紙のみずみずしい内容が読者の心を打つと同時に、「将来の才能を育てる」善意というテーマ設定に人々が共感を覚えるからと思われます。

「将来の才能を育てる」という理念の下、将来性のある新潟県内の高校職業科または高専で学ぶ若者を対象に敦井奨学会は昭和38年に創設されました。新潟県内では数少ない奨学金制度によって、これまで多くの若者たちが中学校から高校・高専へと進学し、有能な人材として、社会へ巣立っていきました。なお、平成31年より高校職業学科・高専を卒業した大学生向けの奨学金制度を開始いたしました。敦井産業は事業活動に邁進する一方で、企業も社会の一員として地域社会に貢献するべきと考えております。
また、この敦井奨学金の他にも創業者 敦井榮吉は、大学生を対象にした北陸ガス奨学会を設立しています。昭和30年の第一回生から今日までの約半世紀におよそ2,000人がこの奨学会で学び各界にて活躍しております。

公益財団法人敦井コレクション
敦井美術館

敦井美術館は昭和58年、敦井産業の創業60周年を記念し、創業者である故敦井榮吉氏が個人で収集した美術品に運営資金を添えて財団法人を設立し、 広く一般の皆様への展示公開の場として開設いたしました。
板谷波山作 「彩磁禽果文花瓶」(重要文化財)をはじめ、近代から現代にかけての日本画・陶芸を中心に、洋画や彫刻、木漆工芸、鋳彫金、また、近世の文人画や書など約1,600点を所蔵しています。日本画では横山大観、菱田春草、速水御舟ら日本美術院の作家を中心として、陶芸では板谷波山、富本憲吉、楠部彌弌ら三巨匠の名作を所蔵し、また、20世堆朱楊成の彫漆作品や、飯塚琅玕斎の竹籠など幅広いコレクションを誇っています。
当美術館ではこれらの充実したコレクションにより、所蔵品だけによる企画展を、年4回開催しています。